Work In Progress
Soultool Customized Guitar製品の製作過程をご紹介します。各モデルともSignatureをオーダーされた場合、製作過程を詳細に収めた"Work In Progress"CDをお付けしています。
フレットの縁は足切りをしているため、指板からフレットの足は見えません。とても高度な木工技術と手間を必要とします。フレット端は丸め加工されており、快適な演奏性をお約束します。ステンレス、2ゾーンフレッティング。
まだ角材様ですが、ギターのネックらしくなりました。
ヘッドを形成し、ネックの握りも手作業で削りだしていきます。
ネックのナット裏付近はトラブルの多い場所ですが、スカーフジョイントの採用以外にもネックの強度を上げる工夫が施されています。トラスロッドは2wayで、一般的なギターとは逆まわしになっています。
ネックには十分にシーズニングされて安定したメイプル(スイス、カナダ産)を用いています。ネックとヘッドはスカーフジョイントを採用しています。
スイスアッシュ&スワンプアッシュという性質の異なる2種類のアッシュの組み合わせもおすすめです。
使用するボディー材が決まりました。ラミネート・ボディーの場合、Soultoolではトップとバックの比率はおよそ4:6にしています。これによって材の組み合わせの効果を引き出しています。写真はスイス・フレームメイプルとヨーロピアン・マホガニーの組み合わせ。
良質な木材が楽器に生まれ変わるのを待っています。
SoultoolCustomizedGuitarの工房はスイスのチューリッヒ近郊の村ブチコンにあります。見渡す限り牧草地というのどかな環境です。工房にはショールームが併設されていて、様々な仕様のギターを試すことができます。
ネックと指板が入念に接着されます。
指板とウッドバインディング材です。
Performer S Performer T Ronin Gemini Warrior Das Biest
木の鳴りを殺さぬよう、色むらが出ぬように、ゆっくりと時間をかけて薄く塗装していきます。
乾燥にも非常に気を使い、作業場の湿度と温度に注意しながら、強制乾燥はせずに自然に乾燥させます。

また、手間がかかるため量産メーカーでは避けるオイル・フィニッシュ、ワックス・フィニッシュを標準採用しています。

オイル・フィニッシュでは特殊な配合の塗料を使用しています。
Soultoolでは2ZoneFrettingという演奏性を高める独自のフレッティングと、SoultoolBoltOnという演奏性とサステインと音の立ち上がりを向上させる独自のネックジョイント方法を採用しています。

フレットはステンレスを標準としていますが、ニッケルも使えます。
ピックアップはHaussel製を標準としています。Soultoolとの共同開発によるピックアップの他、カスタムオーダーもできます。
ピックアップの位置やコンビネーションを決めるための実験器です。様々なピックアップ・レイアウト、スイッチングシステム、ポットやコンデンサーの組み合わせを試すことができます。
また、エレクトリック・ギターの音色を決定する重要な要素の一つであるピックアップを置くスウィートスポットをこれによって探し、ザグリの位置を決定します。

この後、パーツを載せるための木工加工と、ネックの塗装とフレッティングといった作業が行われ、ボディーの塗装に入ります.。
そして全てのパーツが組み込まれ、調整されて・・・・